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ライブツイートログ4【 脱線銃講座『銃を作るにはこんな技術と文明が必要!』 】

2017/11/15 00:23

 さてー。一週間のご無沙汰です。 今夜も始まりますリアルツイート講座 今回は先週の続きの銃についての2回目『銃の発達と文明の進化について』 今度は銃の発達とそれを可能にする文明の発達について、つまりファンタジーなどで銃を出す場合、どの程度の文明発達が非通用なのか? という事を比較しながら紹介します。 では準備はOK? まあ、プロット教室よりは地味だよねwww(気にせずやろう^^;) さて火薬が発明されて最初期の頃に出てきたのは1300年代明朝の頃に『火竜槍』とか『銅火砲』とか言われたのが最初らしい。 当然、凝った技術なんかない。 円筒状の火砲の本体に火薬を詰め丸い弾を押し込み、火薬に火を点火するための導火口から火をつけると言う原始的なもの。 さて、銃がこの原始的なものから発達していく上で重要なのが2つ存在する。それが――?金属加工のための冶金技術?薬品や化学物質を合成し生成する化学技術――この2つが必要になってくる。 実際、銃の歴史は、この2つテクノロジーの発達の歴史と言ってもいいくらいなのである。 さて、まずこの原始的な火砲である『火竜槍』が明代の中国にて発明された後、大陸を渡ってヨーロッパへと伝わる。同じものが『マドファ』と言う名前で使用されるようになる。 だがこの頃の欧州はまだ、金属加工というとまだまだ町の鍛冶屋の段階を脱しておらず、銃の本体を『鋳鉄』つまり、溶かした金属を型に入れて形を作る『鋳物』のレベルでしか無かったため、さらなる発達には少し時間を要することになる。 しかし、一方の中国の方だが火薬を詰めないと使えない火砲はお気に召さなかったらしく弓矢や弩などに押されてすぐに姿を消してしまったそうだ。 さて、マドファだがこっちは欧州にて定着することになる。 だが点火するのに、火の付いた縄や、松明などを使っていたのだが、どうしても点火しにくい。 また、片手で保持するのでとうてい狙いなどつけられない そして、金属加工技術が進歩して、ちょっとした機械的仕組みを作ることが出来るようになった。点火用の火の付いた縄を保持固定して、レバー状の機構で必要な時に簡単に点火をする仕組みが考案される。 これが『サーペンタイン』と呼ばれる仕組みで、銃の引き金のルーツである。  おそろしくシンプルである。 でもこれが銃と言う武器のスタート地点なのである。 まずはこの火を点火するシステムをどうするかが進化の最初の鍵となるのだ ここまでOK? そして次に導入された技術が『バネ』である。 火の付いた縄を保持するアームをバネ仕掛けにしておき、小さなレバーを引いたときににアームが落下、火砲に点火される仕組みが作られたのだ。そう、ここで『引き金』が発明されるのである。 これが大体1400年から1500年頃と言われる 日本で言うと応仁の乱の頃である。 これにさらに狙いを定め、命中率を上げるための『照準』がもうけられ、現在の銃の基本システムが完成されることとなる。これがマッチロックガンと呼ばれるものであり後に日本には火縄銃として伝来することとなるのである。 実はここでもう一つ発達しなければならない技術がある。 はじめのうちは鋳込んで作っていた銃の本体だが、それではあまりに重すぎ、運搬は困難だ。 そこで鉄の板を巻いて円筒形状の物を作る加工技術や、鉄の筒の片方を閉じるための『ねじ』の技術などが導入される。時代的には15世紀〜16世紀頃だ そしてこれが日本に伝来して『火縄銃』となる。 ちなみに日本が銃を理解し、短期間で爆発的に普及さえた背景には、長年に渡る武家社会の戦争により刀や鎧を始めとする武器開発の技術が十分に発達していたと言う事情がある。いわゆる金属を叩いて加工する鍛鉄の技術である。 これが日本の場合、日本刀の製造などで十分に技術が発達しており火縄銃の構造を理解し、再現できたからこそ、大量製造できたのである。 つまりまず火縄銃レベルでも普及しているなら、かなりの微細な金属加工が可能な技術が存在していることの証明にもなるのだ 何しろ、火薬の爆発の圧力に耐えられる構造をつくれるからだ。 これは重要である。 ここまでおK? さて銃身、点火構造、引き金、照準と大体の仕組みは出揃った。 つぎは火縄に頼らない点火構造が求められる事になる 次に登場したのは『時計製造』で有名なスイスで円筒状の火打ち石を発条仕掛けで回転させて点火する『ホイールロック式』と言うのが16世紀に発明される。 背景技術は『時計』である だが、このホイールロックは普及しない。当然だ戦場でいちいちホイールを回すバネを巻いてられないからだ。なので更に火打ち石で瞬間的に点火する構造が17世紀に発明される。 この頃にはさらに微細な金属加工が可能となっている。 それを背景としたのが『フリントロック式』である  初期のサーペンタインと比べるとかなりの進歩だ。メカニズムとしても相当に高度化しているのがわかると思う。だが点火は未だに、外部から火をつけると言う手段に頼っている。 さらに簡便かつ速やかに点火する技術が必要となる。 そこで化学技術の発達を待たねばならないのだ 時代は18世紀まで進む。 フランスのバンヤンと言うおっさんが(軍医だった)雷汞と言う物を発明する。 水銀と硝酸からつくられたもので衝撃を与えると爆発し火花が散ると言う物だ。当然、これを銃への利用が研究される。なにしろ火縄銃やフリントロック式は雨に弱く。雨天では銃に点火できない。 あの大量の火縄銃を導入したことで有名な、長篠の戦いでは、雨がふらなかったから、信長は勝てたと言う人が居るくらいである。 しかしだ、雷汞は扱いが非常に難しい、ちょっとしたショックで爆発するからだ。安全に扱える仕組みを作らないと銃には適用できないのだ。 ちなみにこの雷汞が発明可能と言うことであれば、錬金術や原始的精霊科学の域を抜けて、現代科学に通ずる科学的な薬物合成が可能な段階にまで文明がはったつしている事の証明となる。あるいはそれに比肩する魔法科学が存在するかだ。 そして、この危険な雷汞を扱いやすくしたのが19世紀初頭にアメリカのジョシュア・ショウが発明した『雷管』である。 真鍮などで出来た小さな金属キャップの内側に微量の雷汞を詰め、この金属キャップを叩くことで雷汞を爆発させる仕組みだ。これが発明されたことで飛躍的に火薬の点火は簡単になる。 ここまで来ると、近代武器技術の世界まであと少しである。 銃身の中に火薬を詰め、弾を詰め、銃の後部に取り付けた雷管を、引き金に連動したハンマーで叩く。現代にも通じる銃の基本システムがこれで登場したことになる。 だが銃の先端から弾を込めるのは面倒だ。後ろから弾を込めたいと考えるのは当然だ。 ここから技術の試行錯誤となり、 ブリーチローディングや、 ガス漏れをさせないミニエー弾、 6連装の弾倉を発明したコルト式拳銃などが登場する。 だが決定打となった発明―― それが『薬莢』である  現代でも使用されている仕組みだ。ここで近代的な銃が完成することになるのだ 19世紀の中頃にプロイセンやフランスにて発明されたと言われているが、現在でも使用されている前述の構造は1840年頃にフランスでの発明である。それが瞬く間に世界中にて普及。戦場のでの武器の主力を完全に槍や弓矢や騎馬隊などから、兵一人一人が銃を保持する時代となる。 そして―― 現代兵器へとつながっていくのである。 さてかなーーーーり駆け足で突っ走ってきた。 いかがだろうか? さて、2回にわたってやってきた、銃講座、いったん終了である 来週はいよいよ、プロット教室の第3回である! お題は『3つの幕と、ど真ん中』である。 現在、資料収集中!!! ではアディオス!!


Binder: 美風慶伍のバインダー(日記数:15/全体に公開)
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