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佐藤厚   

『自己紹介をしよう』

 前回までは入門編として、メーリングリストの基本から楽しみ方、参加時の心得やマナーといった初歩の初歩についてお話してきました。いよいよ次は実践編です。実践編ではさらにステップアップしていき、メーリングリストを楽しむのに役立つワンポイントを紹介していきます。まず最初はメーリングリストに登録したならぜひともチャレンジしてほしい「自己紹介」です。


自分からメールを出してこそメーリングリストの本当の楽しみ

 日本人はいつも人から与えられた教育を受けてきたせいか、率先して自分をアピールしたり、自主的に行動していく力が弱いと言われています。一方的に情報が送られてくるメールマガジンが日本で人気があるのもこうした受け身の文化が反映しているからなのかもしれません。参考までに、海外ではメールマガジンはあまり普及していないのです。
 メーリングリストは能動的なコミュニケーション。つまり、自分から積極的に行動してコミュニケーションを深めていくのが本来のあり方です。メーリングリストに登録しても、送られてくるメールを読んでいるだけで自らメールを出そうとしない人を、ROM(Read Only Menber)といいます。しかし、読んでいるだけでは本当にメーリングリストの楽しみは味わえません。最初のうちは送られてくるメールから雰囲気をつかむようにしますが、もし馴染めそうであればぜひ自分から仲間に加わって場を盛り上げていき、コミュニケーションの楽しみを広げる活動をしていくのをおすすめします。
 その第一歩が「自己紹介メール」なのです。



インターネットコミュニケーションでの心構え

 これからメーリングリストに参加していくにあたって大切な心得があります。 「メーリングリストのみならず、インターネットでのコミュニケーションでは相手の顔が見えません」それゆえに
「相手の意見や感情はメールに書いてある内容から読みとらければなりません。」
「自分をアピールしたり、何かを伝えるときもすべて文章で表現しなければなりません」

インターネットでは、相手の表情や行動から何を求めているのか、どんな気持ちでいるのか読み取ることはできないのです。何も言わなくても相手はわかってくれるだろうという気持ちでは何一つ伝わらないのです。自分を知ってもらうには、自分がどんな人物なのかを、自ら積極的にアピールしていく必要があります。そして、それをすべて文字で表現しなければならないことを常に心構えとして持ち続けるようにします。メーリングリストでは特に大切です。


せっかくの自己紹介メールもシンプルすぎると… 話が広がらなくなってしまいます

自己紹介のポイント

 初対面の人同士が一堂に集まり、「自己紹介してください」と言われるとどの人も板に判を押したように「○○です。よろしくお願いします。」でおしまいなんて光景が多いですよね。
 ところで、メーリングリストで「はじめまして。よろしく」だけの自己紹介をされても読み手は自分がどんな人物なのかわかってもらえるでしょうか?わかりませんよね。

 メーリングリストで自己紹介をするときには、テーマに添った自分の情報をできるだけ詳しく書いて、相手に自分がどんな人物なのかわかるような内容のメールを書くのが大切です。「はじめまして。よろしく」では自己紹介にはなりません。積極的に自己主張していく姿勢が大切なのです。就職活動で鍛えた自己PRがきっと役立つでしょう。近い将来に就職活動となる学生さんにとっては、メーリングリストでの自己紹介がよい経験になるかもしれません。

 テーマにもよりますが、フリートークでは

  • 自分の好きなものや趣味
  • 住んでいるところ
  • おおむね何才くらい。年を書いてもよいし、20代などのようにしてもよい。
  • これならお任せという話題。たとえば東京のラーメンや情報など。
例文:
 はじめまして。○太郎です。メーリングリストに登録するのはここが初めてで、ちょっと緊張しています。新婚ほやほやの30才のサラリーマンで、機械修理の仕事をしています。自動車のことなら仕事でもプライベートでもお任せ。チューンアップのノウハウいろいろ知っています。日曜日には嫁さんとドライブによく出かけています。都会に住んでいるので、郊外に出かけるのが休日の楽しみ。これからはメーリングリスにメールを書くのも新しい日課になるかも。
 どうぞみなさんよろしく!

 ユーザーグループなどの情報交換では

  • メーリングリストに参加した目的
  • 技能経験や専門分野
  • こういう情報が欲しいなどの抱負やこれはお任せといったレパートリ
  • そのほか、はじめたきっかけなど関連した身の回りの出来事など
例文:
 はじめまして。△子と申します。プレゼンメーリングリストを見つけ、早速登録しました。 パソコン歴は5年で、ワープロやプレゼンソフトで、営業用資料や社内報を作成しています。最近、パソコン検定1級もとりました。最近、外資系の企業と業務提携し、英語のプレゼン資料を任されどうしようか悩んでいます。英文資料の作り方など知っている方がおりましたらぜひ教えてほしいです。  ××ソフトを使ったグラフ作成やレイアウト作りには自信があります。私も積極的にメーリングリストに参加しようと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

メーリングリストで自分を名乗るには?

 メーリングリストでは、本名だけでなくペンネームにあたるハンドルネームでも参加できます。ただし、必ず本名を明記することをルールにしているメーリングリストでは本名で参加するようにしましょう。
 ハンドルネームはその人の個性が表れます。ただし、人が呼びにくいような名前は避けましょう。自分はそれでよくとも相手はそれがネックとなって距離を置いてしまうかもしれません。口に出しても違和感のないハンドルネームの方が親近感が沸きます。


個人情報を書くのは気をつけよう

 住所で番地など居場所が特定できるくらいの内容や電話番号といった自分のプライベートな情報を盛り込むのは避けましょう。メーリングリストは誰が参加しているのかはわかりません。掲示板ほど大勢の人が目にするまでには至りませんが、それがもとで思わぬトラブルを引き起こすことには変わりありません。
 住所でも、都市名までくらいは書いても大丈夫ですし、場合によっては自己紹介としてメリットがあります。ただし、電話番号は危険です。


最初は戸惑いが多いかもしれません。でも、自分が一生懸命かいた自己紹介に歓迎の返事が届いたときはとてもうれしい気分になります。その味をぜひ体験してみてください。そして、新しい人が自己紹介のメールを寄せたなら積極的に返信を書いて歓迎するのも忘れずに。歓迎の喜びを今度はあなたがおすそわけしていきましょう。メーリングリストの活気がますますわき上がりますよ。

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